ロミロミ・スタディ Lomilomi Study①
【古代行われていたロミロミの現場】
≪伝統的なロミロミヒーリングセッションは診断からはじまった。そして祈り、絶食などをスチームハット(蒸気小屋)で行った。病気が見つかると、熱した石での施術、ハーブ治療をはじめた。カフナは患者の症状に合わせたロミロミを行った≫
(Tamara Mondragon, 2000/「Na moʻo.lelo Lomilomi」R. Makana Risser Chai)
Island & Coast love な[酋長]と呼ばれるNoa Yoshiのブログ。ハワイ在住歴11年、ハワイ・沖縄など島系のビジネスもする酋長が、島や海岸の街のこと、島から学んだ生きる知恵の話、癒しの話などをアイランド的な気ままさで書き連ねます。
ホオポノポノについて虹の写真集で有名な高砂淳二氏が書いた本。
カイポ・カネアクア師、先日亡くなってしまったホオポノポノの第一人者、アカさんへのインタビューをもとに書いた本です。
ヒューレン博士との本とは違った伝統的なホオポノポノを垣間見ることができるかもしれません。
私個人としては、今までの本よりもホオポノポノを古代ハワイアンの考え方に近い形で理解しているように感じました。
心を「凪」の状態にクリアにしたい方にお勧めです。
『夜の虹の向こうへ』高砂淳二/小学館
ロミロミ・スタディ Lomilomi Study②
公的にもロミロミは「理学療法として効果がある」と公的に報告されているんです。 セラピストとして自信が持てますね。
「ウリエオ・コア」は、ネイティブハワイアンの祖先のライフスタイルが、どのように肉体とスピリットをうまく調和させ、効果的に心臓血管の健康を増進させてきたかを研究するための試験的なプログラムである。 (中略) 「ウリエオ・コア・ナ・オロヘ・ルア(ルアの達人についてのウリエオ・コア)」では、ルアで行われるロミロミのうち4種類のロミロミを研究している。 (中略) 首の柔軟性の改善は平均より4%増加した。治験者の左右両足の長さは(実験前には)平均3/8インチも違っていたのだが、3ヶ月間のロミロミ治療後の測定では両足の長さの違いはほとんど無くなり、脊柱のアンバランスは修正され、脊柱の可動範囲も増加を示した。
(Claire K.Hughes,2001)
「Pono(ポノ)」というハワイ語があります。 そう、「Ho’oponopono(ホオポノポノ)」の「pono」です。
「Ho’oponopono」は「Ho’o」(=~にする)」と「pono」という言葉の重複形が組み合わされてできた言葉。
つまり「Ponoにする(ために何かを行う)」ことが「Ho’oponopono」である、ということになります。 今回はこの「pono(ポノ)」と「Ho’oponopono(ホオポノポノ)」についてのお話です。
けっこう短気でわがままだった(今でも少し…)私はいつもロミロミの師匠に、 「幸せに生きたかったらPonoでいなさい」 と注意されていました。
(私の「Noa」という名も師匠に付けられた「わがままで勝手な奴」という意味もあるニックネームなのです。)
「Pono」には多くの意味があります。 辞書を引いても「正しい、道徳的である、均衡がとれている、適切である、幸せである、まっすぐである、公正である、緩和している」…etc…多くの意味が書いてあります。
一言でいえば Ponoとは正しい状態 のことです。
さらに昔ながらのハワイアンに聞いても、様々な答えが返ってきます。
「人間が元気でいることだよ」
「宇宙が平和でいる状態のことだよ」
「人間が自然と調和していることだよ」
そして
「神様に背かないでいたらポノになれる」
「みんなと仲良くすればポノになる」
…などなど 「Pono」…辞書にも多くの意味が載っているし、人によっても答えは様々。
人生の師匠であるハワイアンの老師に問うてみました。 「Pono」って何? 「Ponoっていうのは、海に例えると簡単だ。 Ponoっていうのは「凪(なぎ)」の状態のこと。
Ponoじゃないのは「荒れた海」や「さざ波の立っている海」の状態のことなんだよ」
宇宙のポノは宇宙が正しい状態でいること 地球のポノは地球が正しい状態でいること 人間のポノとは人間が正しい状態でいること、 つまり健康で元気に生きている状態(Wellness)のこととなります。
人間のPonoとは 心か安定していて 体も病気やけががない 正常た状態にあること 人間は、心と体が「凪(なぎ)」のようにバランスが取れていて静かで波打っていなければ、幸せでいられる。
なるほど。
でも、この心を「凪」の状態にするっていうのが難しい。とっても難しい。
満員電車で足は踏まれるわ、上司は無能な癖に威張りちらすわ、レストランでは子供が走り回るわ…。
イライラしないでいるのは難しい。
すぐに心に波風が立ってしまう。 心が波立ってしまえば、体も濁ってきて調子を崩すことになります。 「Ponoでない状態」だ。
この「Ponoでない状態」を「正常な状態、つまりPonoにする」ために何かすることが「Ho’oponopono(ホオポノポノ)」。
では、心に波風を立てない大きな人間になるためにはどうすればいいのだろう?
先のハワイアンの人生の達人に聞いてみました。
師匠、心をHo’oponoponoするためにはどうしたらいいんでしょう?
「それは無理。いつも完璧に心をPonoにしていられる人間なんておそらくいない。 我々は神ではない。だって人間なんだもの。(なぜか相田みつをさん風) ただ、心に波風が立っても、できるだけ早く波風を治める方法を覚えることはできる。 Ho’oponopono(ホオポノポノ)だ。」
その方法を教えてください、師匠。
「できるだけ早く忘れて水に流すことだよ。自分が馬鹿になったフリをしてな」
実際に心が波立った時に師匠は、
・海に入る(足を海に浸けるだけの時も)
・水を一気にたくさん飲む
・夕陽を見ながらウクレレを弾いて唄を歌う
のだそうです。
余計なことを考えずに「呆ける」。
心の波を打ち消すためにとても有効な方法のようです。
いま私は、どうしたら馬鹿になって、イヤなことを忘れて水に流せるのか、を探求中です。
Ponoになって幸せに生きるために。
NOA YOSHI
この記事は2014年に掲載されたものです。 最新(2020年11月更新)の「ポノ」「ホオポノポノ」記事もどうぞ↓
毎朝、犬をつれて海辺に来ます。残念ながらハワイではありませんけど。
夏だから、汗をかきます。
海辺なので、砂がサンダルに入って来て足の裏がザラザラするし、海水で足がベトベトします。
おまけに、犬だ飛びかかってきたり、犬と転げ回って洋服がグチャグチャになります。
東京で生まれ育った私は、こういう「汚れること」が苦手でした。
体が気持ち悪いし、
まわりの人に汚いと思われる。
なんだか病気になるんじゃないか、とまで思ったりして。
ところがね。
ハワイに住んでいると、そんなことはどうでもよくなってくる。
みんながベトベトで歩いているし、
オフのときにはみんなが泥だらけのTシャツ。
友人に尋ねました。
「そんなにどろどろで気持ち悪くないの?」
友人はこう応えました。
「汗が気持ち悪いなら拭けばいい。
汚いのが嫌だったら着替えを持ってくればいい」
きわめて当たり前の何気ない一言。
でも、この一言が私の人生をかなり軽く楽しいものにしてくれました。
先のことを想定すること。
(ベタベタする。汚いと思われる)
必要だけれど、こればかりをしていて、どれだけ楽しいことをすることから逃げているのか。そして楽しいことを逃しているのか。
ちょっと準備をすれば、考え方を変えたらいいことなのに。
目の前の幸せを逃している。
…きっとこんな簡単なことを気づかないでいるだけなのかもしれません。
NOA YOSHI
夏、ビーチでスマホ音楽を聴きながらまったり。
こんなシーンが多くなりますねぇ。
ハワイ→三重と浜辺散歩を20年近く続けている達人(もちろん自称)として、波打ち際ではどのようなイヤホンが最適か、は大命題。けっこうなこだわりが必要なのです。
ただ「こだわり」と言っても、高音が抜けるようだ、とか、低音が腹に響く、だとかのこだわりではありません。
大切なのは、波の音が聞こえながらも、しっかりと曲が聴けること。
ハワイアンミュージックをしっとりと聴けること。
なんたって音についてはど素人なわけで。あ~だこうだと言うほどの知識はありませんから、この程度のこだわりでいいんです。
ですから予算だって清水の舞台から飛び降りたって10,000円くらいのしか買いません。
こう考えると、ノイズキャンセラー的な雑音シャットアウトのイヤホンはNG。カナル型の満員電車に最適なイヤホンは向いていません。波の音が聞こえなくなるから。
そんなことで私の(数少ない音の素人なりの)経験から、Boseの「IE2 audio headphones」なんかは波の音も曲の音もしっかり聞けて最優秀賞なのでした。
そして最近、プロのミュージシャンに教えてもらったのが、ゼンハイザーの「MX375」。
プロ推薦のイヤホンなのでバカ高価格を予測していたのですが、2,000円台前半という驚き。おそらく音素人の私を慮っての推薦だったのでしょうが、これがまたいい。
インイヤー型なのでBoseほどは波の音が聞こえないものの、うっすら波音に、まったりハワイアンの組み合わせは最高なのでした。
音にこだわる方にはいかがかと思いますが、波音+ハワイアンミュージックの組み合わせを楽しみたい方は、一度お試しあれ。
なんだか疲れてしまった…そんな時に読んでいただけるような本。
でもなかなか書けないわけですよ。
自分の心がギスギスしているから。
別にイヤなことがあったわけでも、 何か心配事があるわけではないのに心が落ち着かない。
そんな時ってあるもんで。
バイオリズムって言うんですかね。
そんな時には、なにか心の中の色を変えるボタンを押さなければならないわけです。意識的に。
心の色切り替え用ミュージック
心の色切り替え用写真鑑賞
心の色切り替え用海に足浸かり
心の色切り替え用読書…
すぐにやる気の無くなってしまう私の場合、たくさんの切り替え用ボタンが必要なわけで。
今日は、読書。
「相田みつえお ザ・ベスト」なるベタベタのイイ話を読む。とにかく読む。
相田みつをさんに乗り移ってもらって、少し気分が乗ってきたので、また書きだすとします。
私なりのホオポノポノ(ハワイ流心をクリアにする方法) ってやつです。
中日新聞(三重タイムズ)「楽園ハワイに学ぶピュアライフ」 2014年1月17日掲載
先日テレビで「60歳からボディビルを始めた男性」が話題に。現在74歳。2012年のギネス「最高齢の女性ボディビルダー」も74歳。ボディビル開始は56歳。二人ともすごい肉体です。
78歳で高校を卒業した女性、65歳ではじめ、95歳でまだマラソンを走る男性、つい最近亡くなった南アフリカのネルソン・マンデラ氏も大統領就任は78歳でした。
我々はつい、「もう歳だから」と言って自分の体や新しい挑戦を諦めます。私のハワイの医療の達人である師匠は、いつもこう言っています。
「諦めた時が自分の終わり。何歳になっていても、肉体も心も技術も磨いて行くことはできる」。
現在70歳の師匠自身、はじめに会った10年前よりも今の方がはるかに若い(…これ本当です)。
彼の若返り法は簡単…
「幼稚園の時に習ったことを実践すること」。
早寝早起き、三食決まった時間に食べる。野菜をたくさん食べる。好き嫌いを言わない。朝はラジオ体操する。できるだけ体を動かす。外から帰ったら手を洗ってうがいをする。暖かいお風呂に入る。皆と仲良くする…。
当たり前のことをちゃんとするだけなんです。
さらに「適度なお酒」と「疲れたら体を揉みほぐす」のも大切とのこと。
2014年、体を若返らせて、何か新しいことをはじめませんか?
最近「ホオポノポノについて話してください」とよくいわれます。
ヒューレン博士という人、そしてその本からの応用本が良く売れているからだと思います。
ハワイの智慧の数々で人が癒される、というのはとても素晴らしいこと。
おまけにわたしのお仕事もちょっと増えたし。ちょっと嬉しい(笑)
ただ困ったのは、多くの皆さんが 「ホオポノポノっていうのは『ホ・オポノポノ』って書くのが本当なんですよね」 とか 「『ありがとう』『ごめんなさい』『愛してます』『許して下さい』っていうと幸せになるんですよね」 とか そんな知識を持ってしまってることなんです。
まずは、ハワイの中でホオポノポノがどういうものであったのか、から簡単にお話しましょう。
まあ、5分で説明できるような浅い内容ではないんですけど、なんとなくアウトラインだけでもおぼろげにわかるように書いてみました。
これはハワイのヒーリングについて古文書やインタビュー記事から書かれたいくつかのハワイの原書からまとめたものです。
古代のハワイアンは、体や心からマナ(色々な形のエネルギー)が無くなってしまうと病気になる、って考えていた。
そしてマナは家族の中で、わだかまりや争いごとがあるとマナが無くなる、つまり病気になるんだって信じていた。
だから健康を保つためには、家族が平穏無事に丸く収まっていなければならない。
昔のハワイアンは「オハナ」という家族…とはいっても血族が集まった大人数の家族で構成されていて、各々が生きるための役割を持っていた。
だから一人でも欠けたり、オハナ内にわだかまりがあると生死にかかわる問題だったわけ。
そんなこともあってオハナ内の平和がとても大切だった。
そこでできたのが「ホオポノポノ」という儀式。
オハナの中で何かわだかまりや諍い(いさかい)があると長老が関係者を招集して行った儀式、それが「ホオポノポノ」だったわけです。
詳しい内容は現在本に書いている最中なのでここでは書けませんが、今の裁判のような、家族会議のようなものだったらしい。
アルファベットで綴ると「hoʻoponopono」。
hoʻoは使役動詞で「~させる」みたいな意味で、 ponoponoのponoは「正しい」という意味、ponoponoになると「正しく調整する」「調和させる」みたいな意味。
つまり「正しい状態にさせる(調和させる)」ということなわけです。
そのために開かれた儀式、広い意味では、正しい状態になる努力をすることが「ホオポノポノ」。
ですから日本語では「ホ・オポノポノ」ではなく、どうしても区切るのだったら「ホオ・ポノポノ」の方が本来のハワイの意味に近いでしょう。それに無理やり区切ることはないような気も…。
Wikipediaにも「ホ・オポノポノ」と表記されているのはいかがなものかと思ったりして…。
先ほどの『ありがとう』『ごめんなさい』『愛してます』『許して下さい』というワードを言って…というのもキリスト教の考え方で作られたホオポノポノ。
キリスト教を信仰している人に分かりやすく説明するために編集されたもの。
実際に古代のハワイアンはそんなことを唱えていたわけではありません。
ヒューレン博士の師匠?であるシメオナ女史というのはハワイ州の宝とも言われたすごい方。
「家族のためのホオポノポノ」は、最終的には個人が平穏でバランスの取れた心を持っていれば達成できる、とシメオナ女史は考えて「セルフアイデンティティ・ホオポノポノ」を提唱。
ヒューレン博士がそれをキリスト教の人々に分かりやすく現代風に翻訳した、ということのようです。
ハワイアンの研究家のなかには「あれは本当のホオポノポノではない。ハワイアンの本当のアロハな文化を踏みにじっている!」と怒っている方も多いようですが、まあ、キリスト教の信者が幸せに暮らすためのノウハウ本と考えればいいのではないでしょうか。
いずれにしても、個人としての「ホオポノポノ」というのは、「アロハ」の心、つまり自然を、自分の生きている世界を、そして仲間を心から慈しんで大切に思う愛の心をしっかりと持つこと。
そういう訓練をして、そうあろうとする強い心を持つ努力をして、少しでも心にさざ波が起こったらそれをコントロールすること。そういうことなのではないでしょうか。
決して、青い水を飲むことではない、と私は思っています。
まあ、このような人の生き方が5分で分かるわけはないのですが、少なくとも正しいホオポノポノの理解の助けになれば。
ロミロミのことを調べて行くにつれて、太平洋の島々には同じような…でも少しずつ違う癒しの方法があることを知ったわけです。
タヒチの、ロミロミの原点かもしれない「タウルミ」
ニュージーランド、マオリ族の「ルミルミ」。
トンガ、パプアニューギニア、イースター島…さらにはオーストラリアのアボリジニさんたちもロミロミみたいなものを持っていたらしいのです。
そのほかにも色々な島でロミロミに共通する考え方や技術のヒーリングがいっぱい。
そんなことがわかると「南太平洋の人類誌」みたいな分厚くて小難しい本も読めちゃったりして。
…ということで雑誌の企画にしようと研究中なのです。
太平洋の島々っていうのも、ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアに分けられている。
ポリネシアは「島がいっぱい」
ミクロネシアは「ちっちゃい島々」
メラネシアは「黒い島々」
っていう意味らしくて、それぞれが似ているようで似ていないようで…みたいなことらしい。
民族医療(医学)っていうのは
①伝わっていったモノ
②自然発生的に育ったモノ
があるらしいのだが、太平洋の島々は両方の要素を持つらしいのです。
いやはや、いろんな本を読んだりググったりしているとなんだか訳が分からなくなるぞ。
東南アジアの文化とポリネシアの文化とは似ていて、位置的には真ん中にあるメラネシアの文化は少し違う。…なんで?みたいな。
いずれにしても、取材に行きたいなぁ。
ハワイに似たような、もしかするともっと素晴らしい文化と空気をもった島がいっぱいあるのかも。
そんなわけで、タウルミやルミルミ情報、そのほの島のヒーリングに詳しい方、色々教えてくださいませ。