Parker Kaipo Kaneakua。
パーカー・カイポ・カネアクア・・・最近では雑誌やテレビなんかにも出ることが多くなってきたので知っている人も多いかもしれません。
私にロミロミをはじめとしてハワイアンの伝統を教えてくれる師匠です。
…ただ、「師匠」と呼ばれるのが爺さんっぽくて嫌なようで、彼との関係を聞かれたら「兄」と答えよ、と指示されています(笑)。(18歳も歳が離れているのに「親」とも「師匠」とも呼ばせてくれません。)
このブログの写真として使わせてもらった写真は、最近ではハワイの顔にもなっている高砂淳二氏が撮ったものです。(「ハワイの50の宝物」より本人承諾済み)
高砂氏は「NIGHT RAINMBOW」を撮影するときに、虹が夜出ることの秘密を彼から学んだそうです。
…それにしても最近の高砂さんは忙しすぎです。日本で打ち合わせしているかどこかに飛んで行って写真を撮っているか、もっと凄いのはトークショーなどもやっちゃったりして。ま、ここでは関係ないので…(笑)
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カイポ師は、古代から脈々と受け継がれた医者{カウカ」もしくは「ラパアウ」のカフナの子孫。
古代ハワイアンには「カフナ(専門職の神官)」、そしてそのカフナの中でも人を教える位にある「クム」、さらにその「クム」を教える「マスター」という特別な位の仕事がありました。
伝統を世襲制度で「フナ(秘密)」として伝えていく人々です。
カイポさんは医療に関するカフナの血筋を引く「マスター」ということになります。
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日本でカイポ師が少し知られるようになったのはかなり昔の話です。
その昔、EHエリックさんと言うテレビなどで活躍した司会者がいました。俳優、岡田真澄さんのお兄さんです。
エリックさんの病気が悪化して、あとは大好きなマウイ島で先の短い人生をすごさせよう、ということで家族全員がマウイ島に移住をしたころのことです。
ダン、ダン、ダン
エリック家のドアが力強いノックの音で揺れたそうです。
ドアを開けてみると、そこに立っていたのは長髪で筋骨隆々の真っ黒なハワイアン。それがカイポ師だったのだそうです。
「この家に病人がいるだろ。治してやる。」
そうが言うが早いが家の中に入り込み、エリックさんのからだをいじり始めました。やったのはロミロミの原型です。
最初は強盗だと思っていた家族も、懐の深いカイポ師の動作に見入ってしまうほど、彼の動きと言うのは神がかったものであり美しい動きだったようです。
数日間、彼はいきなりやってきてはロミロミを行い、帰って行きました。
エリックさんの顔にどんどん精気が甦り、最終的には医者に宣告された何十倍もの期間を元気に過ごされたそうです。
カイポ師が日本で知られるようになったきっかけでした。
彼と一緒にいると、色々な信じられないようなことがおこります。
元来私は「スピリチュアル」といって商売をしている人々を見ていると握った拳がぶるぶる震えるほどの怒りを感じたりする人間です。
占いのことは統計学としては耳を傾けますが、「何かが見える」と言う人たちは怖くて仕方がありません。(実際に見えていても見えていなくても、どちらにしても怖い)
まあ、そんな人間です。
…確かにエリックさんにしても、ほかの彼の患者さんにしても、彼の力とは関係ないどこかで身体が良くなっているのかもしれないし、色々なことは色々な事実の積み重ねでおこっていることだったり偶然の産物だったりするのかもしれません。
私も実は少しだけそんな気がします(笑)
でもカイポ師と一緒にいると面白いことがたくさん起こるし、なによりも居心地がよろしい。
少なくても「ありえないこと」が起こる確率が普通に生活している時よりも多いのは事実です。
…退院まで「あと1ヶ月半」と言われていた母がカイポさんにロミロミされた数日後の検査で「2?3日で退院してください」と言われてしまったこと。誰にも秘密にしていたことをカイポ師に言い当てられたこと…。
とにかく、私の大好きな「兄」です。