【三重タイムス2月18日掲載記事に一部加筆】(新聞向けなので少し硬い文章ですがお許しを)
『ロミロミってなに?』
三重タイムズに記事を書かせていただいて約半年になります。最近いろいろなご感想をいただいたりするのですが、その中で一番多いお声が「ロミロミって何なの?」。
そういえば本業ロミロミのお話をあまりしていないことに気がつきました…いまさらながら(笑)。
ロミロミ、一言で表現するのは難しいのですが、古代ハワイアンの英知が詰まった医療の一部の、現在のアメリカではマッサージといわれているボディケア、というのが一番的を得た答えかもしれません。 (ロミロミはただの「マッサージ」とは異なり、もっともっとすごいものではあるのですが、感覚的にわかっていただくために一番伝わりやすい言葉を使いました)
「ロミ」とはハワイ語で「揉む」ことを指します。まわし揉む、押し揉む、こねながら揉む…様々な形の「揉む」動作はすべて「ロミ」。ですから「ロミロミ」は日本語に訳すと「揉み揉み」ということになりますね。
古代ハワイアンの高い位の医者、カフナ・ラパアウは、ホオポノポノという心の治療、ホオマエマエという身体の治療、そして双方のバランスをとること、これを完璧にすることで人間は健康でいられると考えていました。
「ロミロミはスピリチュアルである」などとも言われたりする由縁です。
確かにロミロミを含んだ古代ハワイアンの医療行為(「ラパアウ」といいます)の原点は(日本でも同じですが)「祈祷」だったといわれています。
ある意味では「フラ」と起源は一緒なのです。
古代ハワイアンの医療はまず、祈りからはじまり、実際に不思議な力もしくは中国でいうところの氣功のような力を持つ人が手かざし治療のようなことをはじめて、その後さまざまな施術の形が生まれていった、という成長の仕方をしていたものと考えられます。
よって起源的にも、また施術の根源にも、ネイティブハワイアンの医療(ロミロミを含む)にはスピリチュアルな何かが流れているというのは間違いではありません。
古代の医療は古代ハワイアンの思想が凝縮されて詰め込まれてできあがっているのです。
ネイティブハワイアンは「心に余計なわだかまりが生まれるから「マナ(エネルギー」」が身体から失われて病気やけがをするのだ。」「だから病気やけがをした人は、心のわだかまりを取り去り、身体に(ラパアウ師、ロミロミ師によって)「マナ」を吹き込み直してもらうことで健康体へと戻れるのだ。」と考えていたのです。
ラパアウ師(医者)やロミロミ師はハワイの自然(薬草、葉、海水、木の棒、自然のエネルギーなど)をダイナミックに使って病気やけがを治療していました。
そしてその中でも自然の力を使って、さらに直接体に触れることで治療することを「ロミロミ」といいました。現在でいうところの中国の氣功や西洋風のマッサージ、整体などを組み合わせた様なボディケアです。体中を揉んでいくことで、筋肉をほぐし、体中の血、リンパ、気の流れを良くすることで身体を楽にして元気にしようとするものです。
昔のラパアウ=医者レベルまでの訓練を受けた者の中には、いまでも「マッサージ的なロミロミ」だけではなく内臓や筋肉、骨までを動かしたり揉んだりすることで病気自体を治してしまう人たちもいます。
今でもこの方たちはハワイ州の独特の法律にも守られて現在でも医者として古代治療を行っているようです。
自然との一体感を感じながら自然の力を使って体を元気にする、それがロミロミのだいご味でもあります。
疲れを楽にするだけではなくロミロミはアンチエイジングや美容にも効果があるといわれています。そして何よりも気持ちいい、という感想をたくさんいただくのもロミロミの特長です。
カ・メハメハ大王も愛していたとい言われる本格的ボディケア、ロミロミ。一度試してみませんか?