昨日、うちのサロンにスーッと足音もさせずに入ってきた方がいました。
まったく見たことのない女性でした。
「死にたいんです」…
えっ???
うちは確かにロミロミというヒーリングのサロンではありますが、「死にたい」と言われても…。
ところが、ここからが「タイミング」の話。
実は、最近私、心理学と精神医学を勉強している最中なのです。友人の偉い?先生に教えを乞いながら、たくさんの本を読んで。
ロミロミというのはハワイ古代の医療で、要するに「心と体のバランスをとる健康術」。
(色々な考えの人はいると思いますが、多くのハワイアンの医療達人によればそういうことになると思っています)
体を揉みほぐすだけではなく、精神的な充実も図る、それがロミロミなのです。
最近では病院にも「心療内科」という科があるように、心のバランスが崩れると体にも影響を及ぼすし、逆に体のバランスが崩れると心にも影響を及ぼす、ということが科学的にも認められるようになってきています。
そんなわけで、揉む技術ではなく、心を癒す術も学ぶべきだと考えた次第。そこからの猛勉強、となったわけです。
そんなときに吸い込まれるように入ってきた「死にたい」という女性。
もちろんプロの臨床心理士ではありませんから、うかつには「治療」などするわけにはいきません。私もそれなりの年齢ですから(笑)、人の人生相談や、悩み相談は数え切れないほどされてきましたし、「自分の意見」をその方にいうことはありましたが、それはあくまでも「友人からの意見」でしかなかったわけで、体系的にわかってしたことではありません。
もちろん今でもそうです。ただ本を読んだだけ。
人の心なんて―モノはそんな簡単にわかるものでも、動かしていいものではありません。ぜったいに。
ただ勉強していたおかげで、その人が客観的にどういう状況にあるのか、心の動きはどんなふうに動いているのか、そしてそういうときにはどういう対応を周りがすべきなのか、どういうことはしてはいけないのか、という一般論的なことだけは理解できたし、そしてそれにしたがって自分なりの対応ができたと思っています。
「カウンセリング」なんていうのは、そんな簡単にできるもんでも、していいものでもないと思っています。
勉強をした(たとえば通信教育)程度で、人の心を「救ってあげる」なんていうのははなはだ思い上がった行為だと思います。しかし勉強しないよりはしていた方がいい。「救ってあげる」ことはできなくても、そのための最善の方法だけは見つけることができるかもしれない。
「どうせやるなら、もっと勉強と経験を積みなさい」。
なんだか、そんな流れなのかな、と思った次第です。
タイミング、大切にしようと思います。