毎朝、犬をつれて海辺に来ます。残念ながらハワイではありませんけど。
夏だから、汗をかきます。
海辺なので、砂がサンダルに入って来て足の裏がザラザラするし、海水で足がベトベトします。
おまけに、犬だ飛びかかってきたり、犬と転げ回って洋服がグチャグチャになります。
東京で生まれ育った私は、こういう「汚れること」が苦手でした。
体が気持ち悪いし、
まわりの人に汚いと思われる。
なんだか病気になるんじゃないか、とまで思ったりして。
ところがね。
ハワイに住んでいると、そんなことはどうでもよくなってくる。
みんながベトベトで歩いているし、
オフのときにはみんなが泥だらけのTシャツ。
友人に尋ねました。
「そんなにどろどろで気持ち悪くないの?」
友人はこう応えました。
「汗が気持ち悪いなら拭けばいい。
汚いのが嫌だったら着替えを持ってくればいい」
きわめて当たり前の何気ない一言。
でも、この一言が私の人生をかなり軽く楽しいものにしてくれました。
先のことを想定すること。
(ベタベタする。汚いと思われる)
必要だけれど、こればかりをしていて、どれだけ楽しいことをすることから逃げているのか。そして楽しいことを逃しているのか。
ちょっと準備をすれば、考え方を変えたらいいことなのに。
目の前の幸せを逃している。
…きっとこんな簡単なことを気づかないでいるだけなのかもしれません。
NOA YOSHI