「島のイイ話」カテゴリーアーカイブ

 

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AKUA

For healing,planting,fishing,harmony of spirit,of working of nature

   is essential.By recognizing this,and establishing it with prayer,

   reverence,silence,working in early morning and evening,the old

   Hawaiian believed he derived great benefit from his labor.

   EMMA AKANA OLMSTED,1933

 

 

ヒーリング(治療)するときにも、木を植えたり魚釣りをしたりするときにも、自然の働きと人間の魂との調和は欠せません。

ですから昔のハワイアンは、

黙々と祈り、周りや自然への尊敬の念を忘れずに朝早くから夜遅くまで働くことが、

彼自身に大いなる利益を運んでくるのだと信じていました。

[エマ・アカナ オームステッド, 1933年]

 

『人生がきらめく。アロハヒーリング20の智慧』(小学館)より
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093882177/mtl-22/

 

 

 

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Hawai`i is unique because of the aloha of the Hawaiian people,

Aloha means love,caring,and compassion.One way Hawaiians

share their aloha is through lomilomi(lo-mi-lo-mi).

 

ハワイ。ほかでは味わえない「なにか」のある場所。

それはハワイアンのアロハがあってこその「なにか」。

アロハは愛、思いやり、心くばり。

ロミロミはハワイアンのアロハを分かち合うこと、そのひとつの形。


●マカナ・ライサー・チャイ● ハワイアン研究家。


…『人生がきらめく。アロハヒーリング20の智慧』(NOA YOSHI著/小学館)より抜粋。

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 ハワイのクリスマス。
 こんな(写真のような)感じの能天気なイメージがして最高です。
 11月にもなればどこにいってもクリスマスソングが鳴り渡り、どこのお店もクリスマス商戦に突入します。

 さて「メリークリスマス」のハワイ語は「メレ・カリキマカ(Mele Kalikimaka」。ハワイ好きのみなさんはよくご存知ですよね。

 ただ、メリークリスマス、ってキリストさんのお祝いでしょう? イエスキリストの降誕の日。
 ということは、このメレカリキマカ、っていうのは、新しくできた…宣教師が自分の宗教、キリスト教を布教するためにハワイの昔からあったネイティブハワイアンの宗教を壊してつくった、おそらくは1800年代に突如生まれたハワイ語なわけです。

 クリスマスっていうのは、ある意味では白人たちが自分たちの宗教を原住民であるネイティブハワイアンに押し付けた結果生まれた「お祝い」なんです。
 まあ、昔のハワイアンの「カプ(タブー、規則)」っていうのは男尊女卑で、けっこうえげつないものもあったから仕方ないとはいえ、なんとも白人たちの傲慢さの象徴にも思えるんです。

 でもね、今のハワイって、こういう風に白人さんたちの文化や東南アジアの人たちの文化、そして日本の文化を、なんの抵抗もなく、自分たちに都合のいいように吸収して出来た文化なんです。
 この柔軟さ、というかこだわりのなさ、これがハワイアンなんですよね。 

 こだわりを持つ、っていうのはかっこいいことだし、とても大切なことだと思うんです。
 でもね、逆にこだわりがあるからいらないストレスやトラブルを抱える、っていう側面もあるんです。

 ハワイアンってすごいなぁ、って思う、そして憧れる一番の理由はここなんですよね。

 日本人も、実はハワイアンに似た民族だとは私は思うんです。
 全ては無理にしても、少しだけでも、こういう素敵な「いい加減さ」を持って楽に生きたいもんです。

 

 

 

心穏やかに生きる、ということ。
(中日新聞三重タイムズ2011年12月16日掲載より)

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あなたは心穏やかに生きていますか?
まあ、こんな世の中です。いつもニコニコ、ほのぼのと穏やかに生きていられる人は数少ないかもしれません。

でも、幸せに長生きをしたかったら、できるだけ心穏やかに生きていた方がいい、ということは皆さんもご存じのはず。ただそれができないでいるだけなんですよね。

ハワイアンっていつもニコニコしている、そんなイメージがありませんか?
陽気で明るくてピュア、そんなイメージ。

ほのぼのハワイアンの共通点は三つあります。

?自分に厳しくない分、相手にも厳しくない。
?面倒なことはすぐに忘れる。
?先のことは考えない。

この三つです。われわれ日本人から見たらいわゆる「ダメ人間」なのですが、これがほのぼのと心穏やかに生きる三箇条なのかもしれません。

言いかえればすべて「水に流す」ということです。自分を許し、他人を許し、自分自身で余計な面倒や不安を作り上げないこと、捨てること。いつもお正月のような心持ちでいること。

日本人は今まで一生懸命頑張ってきました。震災や敗戦にもめげないでこのような素晴らしい国を作り上げてきました。そして今もがんばり続けています。
とても素敵なことです。我々の誇りでもあります。でも一度、立ち止まって「ダメ人間」という視点で自分の生き方を考え、バランスのとれたものにしていく必要があるのではないでしょうか。ハワイアンの生き方を見て少しだけそう思いました。

文・写真
NOA YOSHI(のあよし)
『人生がきらめく。アロハヒーリング20の智慧』(小学館、1,365円)発売中。ネイティブハワイアン(マナ)講座も実施中です。
https://kuuipolomi.net/book/

2007年9月カイポWS2014.JPG

カイポ師匠in伊勢時神宮

 

この震災で良く「祈っています」という言葉を聞きます。

私も良く使います。

 

実は少し前までこの「祈っています」という言葉、あまり好きではありませんでした。

もともと神様、とかスピリチュアルとか、そういうものをあまり信じなかったせいでもあります。

 

受験の時に「受かるように祈っているよ」と言われ、

「頑張るのはオイラ自身しかいませんから」

などと不貞腐れて答えたこともありました。

 

「仕事がうまくいくように祈っているよ」と言われ、

心の中で「だったらお客さんのひとりも紹介してくれよ」

などと思ったこともあります。

 

実際に何かをしてくれなかったら何にもならないじゃないか、と。

口先だけの応援だったらいらない、と。

 

ただね、最近思うんです。

けっきょく何かをしなければいけないのは自分でしかない。

援助とか応援とか、そういうものは助けでしかないんです。

われわれは支え合い協力し合って生きていて、一人では生きていけないものです。

でも、最終的には自分自身が立ち上がらなければいけない。

自分自身で何かをなさなければ誰も何もやってはくれません。

 

その自分自身が自分自身の意志の力で立ち上がるとき、他人の言葉や行為っていうのはすごくありがたいものなのかもしれません。

 

1円玉を数枚、「がんばってね」と呟きながら募金箱に入れている小さな女の子がいました。

その姿を見て力の出ない人はいるでしょうか。

「たった数円で何ができるんだ」と思う人はいるでしょうか。

中にはそれを受け入れられないキャパシティいっぱいいっぱいになってしまった人もいるかもしれませんが、その姿を見てひとりでも多くの人が癒されたらそれは「正しい」ことなんですよね。

 

その姿をみて元気になって立ちあがった人はその人自身が勝ちなんです。

その姿を見て批判的になって目をそらしてしまったらその人自身は(負けではないにしても)先には進めません。

 

昔のネイティブハワイアンも日本人も、「言霊」と言うのを信じていました。

だからハワイアンネームも日本の名前にも一生懸命考え、その名前に意味を込めてつけられます。

人は名前通りの人間になってしまう、と本気で信じていたからです。

 

「がんばれ」「祈っています」の一言一言にもその人の言霊が入っています。

…残念ながら表面的な慣用句として「祈っています」といわれても心がびくともしないという一面はやはりありますが。

 

「祈っています」と言うことで、本気で祈っている人は、自分自身に何かできないか、と考えています。

そうやって本気で祈り続けることで、その祈っている対象のことを忘れないでいる。それだけでも大切なことなんです。

忘れないで祈り続けていれば、いつか自分にできること、自分でもできることが見つかります。

その時に動けばいいんです。

 

確かに、レスキュー隊などのように果敢に被災地に入っていってひとりでも多くの方を救助したい、

確かに、テレビに映っているボランティアの方のようにすぐに避難所に行って何かしてあげたい、

確かに、チャリティコンサートをしたり、何千万円も何億円も寄付したいのは山々です。

でもそうできる人はごく一部。経験があって訓練された人、もしくは金銭的な成功者でないと迷惑になるだけです。

ほとんどのわれわれは自分の持ち場所で日本を支えるためにも、自分の生活のためにも、今できることを一生懸命やるしかない。

 

できることは「何かをしたい」と思いながら「祈り続ける」ことなのかもしれません。

今は、まず自分の生活と日本と言う国を少しでも安定させるために頑張ること。

それをしながら何かできることはしていくこと。

 

何に祈るかは私にもわかりません。

「祈る」という言葉が適切でなければ「自分の内面に語りかける、約束する」という言葉でもかまいません。

 

なんでもいいから「気持ちを集中させて、自分の気持ちを唱え続けること」。

そしてそれを言葉にして言霊として自分自身に約束し被災地の人に伝えること。

 

日本、世界からの言霊が少しでも早く被災された方に届き、元気にしてくれますよう。

 

 

 

 

 

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Okole Maluna!

実際には「O」の上に棒が入るハワイ語です。

今日、英保歯科医院の院長、ハワイ先生がfacebookで送ってくれた言葉です。

1年前くらいにツイッターで知り合い、ちょっと意地わるそうでつっけんどんな、でもオイラは人としてとても信用している腕のいい大阪の歯医者です。大好きなやつです。

 

ひとつの誰かから送られた言葉が、人に火をつけることってあるんです。

 

Okole Maluna!

英語で言うと Bottoms Up!、つまり「乾杯!」と言う意味です。

実際に昔から使われていた言葉かどうかはわかりませんが、ネイティブハワイアンと酒を飲むとこの「Okole Maluna」という掛け声が飛び交い、夜通し歌い踊り続けます。

この言葉、このようにお酒を飲むきっかけの乾杯としての言葉でもありますが、「早く呑め」という、人をけしかける掛け声の言葉でもあります。

言葉そのままの意味、そして使われるシチュエーションから「ケツを上げろ」って意味にも使われることがあります。

ケツを上げろ!

座ってないで立ち上がれ! なにグズグズしてやがるンだ! 立て!

 

東日本震災、そして原発のこと。

実際には被害を受けていないわれわれにも色々なことがあり、色々なことを考えさせられることがあまりにも多く、毎日慰めの言葉を送り続けている人、毎日新しい情報をツイッターしている人、少しでも明るい話題や話を提供しようとしている人、非被災地で経済を持ちこたえなければいけない黙々と頑張っている人。

みんなが色々なことを考えて、色々な行動をしています。

日本人って素晴らしいな、と思います。

 

オイラは、と言えば黙々と日本経済を支えよう、という活動をすることに決めた一人。

稼いだお金のできるだけ多くを毎日義捐金の箱に入れています。

 

あることがきっかけでブログもツイッターも書けなくなりました。

どうもオイラの人の励まし方は普通ではないようで、一生懸命考えてやったことが人を不愉快にしてしまったからです。

30人にしたことのうち一人でもが不愉快になってしまったとしたらそれは大変いけないことです。

 

ツイッターにしてもブログにしても、ある意味ではオープンな媒体です。

ですから自分を知ってくれる人も知らない人も、相手を知っている人も知らない人も、なんだか親しい友人のように話しかけてしまいます。

実際にはそんなにわかりあえている関係ではないのに、わかったつもりになって距離を測り間違えてしまう。

そういう危険が伴うのだ、ということが良くわかりました。

 

そうなると、明るい話題とかおちゃらけた話題が書けなくなってしまう。

「被災者感情をわからないで、被災者感情を逆なでする無神経な奴」

になってしまうからです。

これってテレビやラジオなどのマス媒体と一緒の反応になってきてしまってるんです。

だから無難なことしか放送できなくなる。呟けなくなる。

 

確かに被災されている人のことを笑い物にしたら、それは非常識です。気○がいです。

人間の資格はありません。

でも被災地の人に明るくなってもらおうと何かをすることが悪いことだとは思いません。

私の場合はその方法と相手を間違えたために大失敗しましたが、それさえ間違わなければ、正しいことをやめる必要はないのかもしれません。もうこれ以上いやな思いをしたくないがために少し臆病になりすぎたのかもしれません。

 

ツイッターはマス放送と違って、その人の呟きを見たいか見たくないか選べる媒体です。

幸い私は有名タレントでも有名スポーツ選手でもありません。

だから読みたくない人にはフォローを外してもらえたらいい。ただそれだけのことなんですよね。

 

いつの間にかツイッターをマス媒体のように認識してわけがわからなくなってしまっていたのは自分自身なのかもしれません。

ツイッターにはツイッターの距離感というものがあることをしっかり認識したうえで付き合うことは有益なことです。

余計なことを考えて何もしないよりは、何かをした方がいい。

そういうことなのかもしれませんね。

 

空々しいと思ってた励ましの呟きですが、それで元気づけられた人が一人でもいたら、それはとても尊いことなんだな、と。

いろいろなことを頭で考えて面倒になって何もやらなければ何も生み出さないのだ、と。

 

自分のやることを受け入れられない人は離れていってくれたらいい。

そういうことなんですよね。

いつのまにかマス媒体に出ている人のように、自分がどういう人間なのか、ということを忘れたただの臆病な人間になってた自分を反省しました。

 

Okole Makuna!

ハワイ先生、あんたの一言にやられました。

そろそろケツを上げることにしますよ。

 

 

 

 

中日新聞三重タイムス3月11日に掲載された文章に少し加筆したものです。

地震で大変な時期に、とも思いましたが

亡くなられた方々のご冥福を祈り、

未だにつらい思いをされている方には、

ほんの少しの気晴らしになれば幸い

と考えて載せさせていただきます。

 

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酋長いちおしのレイプロデューサーUMAHANA作。ハワイ魂あふれたレイ。 www.umahana.com

 

『レイとハワイ魂』

ハワイ・ホノルルの空港に着くと可愛いロコガール=現地の娘さん(たまにおじさんだったりもしますが…)が首にかけてくれる色とりどりの美しい首飾り。そう、ご存知「レイ」です。

レイの起源はハワイに移住してきたポリネシア人がマルケサス諸島あたりから持ち込んだものと言われています。

「首飾り」だけではなく植物で作った頭にかぶる「冠」もレイ。

花や草木のほかに、高位の者しか身につけられない鳥の羽根でできたレイ、ククイの実や貝殻、そして動物などの骨、歯などでできたレイ、など多種多様なレイがあり、大切な儀式に身につけられ、ヘイアウ(神殿)などに捧げられました。

神様に捧げるものであったことからもわかるとおり、レイはとても尊い、ハワイアンの気持ちのこもったツールです。

祈りながら編み込み、祈りながら捧げる。

これがレイ、です。

レイのことを「愛」、と表現する人もいます。これは「愛する子供、夫婦、家族、恋人」のことをハワイ語では「LEI」と言ったりすることからはじまっています。

愛する子供を肩車すると、その子供の両足がちょうどレイをかけた状態にぶら下がるでしょう?この微笑ましいイメージを「LEI」と表現するのだそうです。

 

愛をもって自然、そして神に祈りをささげる時、ハワイアンは必ずレイをかけます。フラを踊る人たちが必ずレイを頭や首にかけているのはこれが理由です。神殿や彼らが大切にしている場所にレイを捧げたりもします。

自然と共存しながら、自然や神に感謝して、愛を持って生きていく。これが「レイ」であり「ハワイ魂」なのです。

この考え方は日本の「八百万の神」の考え方とほとんど同じです。

 

自然とは今回の地震のようにときにはすごく怖くて恐ろしいものにもなります。

ただ普段はわれわれ人間に栄養を与えてくれて生かさせてくれている優しくてわれわれには絶対に必要なものでもあります。

 

生かさせてくれていることに心から感謝し、

時に見せる怖くて絶対的で残酷な一面に畏敬の念を持ち、

ともに共存しながら幸せに暮らしていく。

自然に恵まれた(ていた)島国、という共通点がハワイと日本の哲学の根底にあったはずです。

「ハワイ魂」と「日本魂」…似ているところがたくさん見られる由縁です。

 

ネイティブハワイアンはわれわれが忘れてしまった「何か」を時々思い出させてくれます。

われわれもここらへんで一度立ち止まって深呼吸してみませんか?

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Noa Yoshi Profile

●Island-Wellness Co.,Ltd.代表
●クウイポロミロミスクール&サロン経営
●執筆、講演活動(ハワイ・ポリネシア・ヒーリング・サロン経営)
●国立琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究プラットフォームアドバイザー
(略歴…Amazonより)
東京生まれ。慶応義塾大学卒業後、広告業界でマーケティングプランナー。旅行関連の広告宣伝にたずさわり島にハマる。その後ハワイに渡り、マッサージ会社を設立、ハワイのヒーリング研究のためネイティブハワイアンのカフナ(高位の専門職)や長老のインタビューおよび文献研究を始め、現在に至る。
(執筆した本など)
http://www.amazon.co.jp/NOA-YOSHI/e/B006474ZB8/
(Facebook)
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