『オハナ(家族・一族)』
「おはよう」から「こんばんは」、さらには「さようなら」や「愛しているよ」を表す、なんにでも使えちゃう「アロハ!」というハワイ語のほかに知っているハワイ語はありますか?… 「マハロ(ありがとう)」などもよく使う言葉ですよね。
ハワイアンがとても好きな言葉の一つに「OHANA(オハナ)」という言葉があります。辞書などでは「家族」と訳されています。
ハワイアンとの間に強い絆が生まれると
「おまえはオハナだ」
と言われることがあります。わかりやすく言えば「家族のように身近で心の通った絆の深い仲間だ」という意味です。めったに言われることはありませんが、それは一生の付き合いになったことを意味します。
昔のハワイアンは現代のような両親と子供、という今のような小さな家族構成ではありませんでした。二世代前から二世代後、そして全く血の繋がっていない人までが「一族」として暮らしていたわけです。
「一族」は各々が役割を持っており、お互いがお互いの命を預け合って生きていました。漁の上手な者は漁をし、カヌー作りの上手い者はカヌーを作り…。例えば漁をしている者が魚一匹取れなければ一族は飢に瀕してしまう。そういう絆の中で「一族」は結束していったわけです。
命を預け合っている「一族」の絆はすさまじいものです。子供は一族全員で育てます。食べるものがない時には子供、老人、大人の順に少ない食べ物を分け合ったと言います。昔の日本もそうでした。
核家族化してしまい、人の間のコミュニケーションが難しくなってしまった現代に起きた震災。家族同士、近所同士、地域同士…最終的には日本人という民族同士が力を合わせてこの困難を乗り越えなくてはいけない、そう天に言われているような気さえします。
がんばろう!日本!