「Pono(ポノ)」というハワイ語があります。
そう、「Ho’oponopono(ホオポノポノ)」の「pono」です。「Ho’oponopono」は「Ho’o(=~にする)」と「pono」という言葉の重複形が組み合わされてできた言葉。つまり「Ponoにする(ponoの状態にする)」ことが「Ho’oponopono」である、というわけ。
今回はこの「pono」についてのお話です。
けっこう短気でわがままだった(今でも少し…)私はいつもロミロミの師匠に、
「幸せに生きたかったらPonoでいなさい」
と注意されていました。
(私の「Noa」という名も師匠に付けられた「わがままで勝手な奴」という意味のニックネームなのです。)
「Pono」には多くの意味があります。辞書を引いても「正しい、道徳的である、均衡がとれている、適切である、幸せである、まっすぐである、公正である、緩和している」…etc…多くの意味が書いてある。
さらに昔ながらのハワイアンに聞いても、様々な答えが返ってきます。
「神様に背かないことだよ」
「みんなと仲良くすることだよ」
「怒らないことだよ」
…
「Pono」…辞書にも多くの意味が載っているし、人によっても答えは様々。私は師匠に問うてみました。「Pono」って何?
「Ponoっていうのは、海に例えると簡単だ。
Ponoっていうのは「凪(なぎ)」の状態のこと。Ponoじゃないのは「荒れた海」や「さざ波の立っている海」の状態のことなんだよ」
心が「凪(なぎ)」のようにバランスが取れていて静かで波打っていなければ、幸せでいられる。
なるほど。
でも、この心を「凪」の状態にするっていうのが難しい。とっても難しい。
満員電車で足は踏まれるわ、上司は無能な癖に威張りちらすわ、レストランでは子供が走り回るわ…。イライラしないでいるのは難しい。すぐに心に波風が立ってしまう。
心に波風を立てない大きな人間になるためにはどうすればいいんでしょうか、師匠。
「それは無理。だって人間なんだもの。(なぜか相田みつをさん風)
ただ、波風が立っても、できるだけ早く波風を治める方法を覚えることはできる」
その方法を教えてください、師匠。
「できるだけ早く忘れて水に流すことだよ。自分が馬鹿になったフリをしてな」
いま私は、どうしたら馬鹿になって、イヤなことを忘れて水に流せるのか、を探求中です。
Ponoになって幸せに生きるために。
NOA YOSHI