オプフリ
ハワイ式胃活・腸活

オプフリ・ロミロミとは

「人間の体は胃が体の中心にないと(正しい位置にないと)不健康で病気になるんだ」「腸も同じように正常な位置で正常な働きをしていないといけない」というハワイの伝統医療の考え方から生まれたのがオプフリ(ʻŌpū Huli)といわれています。

オプフリとはお腹を中心としたロミロミのこと。
日本語ではオプ・フリとも表記されます。

最近ではハワイ式の「胃活」「腸活」としても注目されています。

ʻŌpū=胃・腹
Huli=向きを変える・ひねる

つまり胃(腸まで含めて)の向きを変えて正常な状態に戻す動作です。

「オプフリ」こそがロミロミのベースである、というロミロミの先生(クム)が多くいます。

たしかに「内臓が正しい位置に落ち着いていて、正しく活動している状態=ポノな状態」であれば、人間は病気になりにくい。

至極もっともで理にかなった考え方です。

実際にこの胃活・腸活ロミロミであるオプフリを施すと便通などが改善して「驚くほどの便が出た」という人も多い。

便通が良くなる → お腹周りがスッキリする/肌の調子が良くなる

ということで特に女性に人気のあるロミロミでもあります。

このオプ・フリがしたくてロミロミを受けに来る方もたくさんいたりします。

クプナのオプフリ体験

以前、ラアウ・ラパアウのクプナ(老師)である(私が尊敬してやまない)カイポ・カネアクア師にこのオプフリをしていただいたことがあります。

「していただいた」というよりは具合の悪そうだった私を見てクプナ魂が目覚めてしまったカイポ師に、なかば強制的に仰向けに寝かされて施術「された」というのが実際なんですが…。

以下は、ハワイの伝統的なクプナの胃活・腸活ロミロミ、オプフリ体験記です。

まず師は、腹のあたりを手のひらで軽く探るように比較的軽い圧で撫でていきます。

カイポ師いわく「体の中をスキャンしているのだ」そう。

そしてそのプレッシャーがだんだん強くなってきます。

実際に内臓を手のひらと指で感じながら、その位置や状態(硬さやシコリなど)を確認しているとのこと。

この段階で、けっこう痛い。「痛い!」と声に出でてしまうほどの圧迫感。

私の場合、胃が硬く、正常な位置になくて、さらに少しだけよじれている(?)との診断でした。

(だから軟便ぎみで疲れやすいのだ、と)

その後は「こんなに指を入れていくの?」レベルで腹の中に手刀形にした指がめり込んでいきます。

私の記憶が正しければ指の長さすべてが腹にめり込むくらいの挿入感。

そして胃が揉みほぐされながらグイグイと動かされていきます。

胃の位置が元に戻ることで、腸などのほかの内臓すべてが正常な位置に戻っていくのだそうです。

この段階では普通だったら施術者の手を払ってしまうほど、暴れるレベルの痛さになっています。

施術者を信頼していなければ我慢などできません。

指で腹をこねられた後は、指先や手のひらでバイブレーション(ハワイ語ではクオロ)されます。

「整え」て「なじませる」段階なのだそうです。

ここから、絶妙に気持ち良くなる段階を迎えます。

「元に戻った」

という師の一言があった後、腸も含めた腹全体を揉みほぐされて終了。

最初の診断から終了までは約20分程度の行程でした。

その時には尊敬する師に対して無礼にも「もう二度と(オプ・フリは)受けない!」と吐き捨ててしまうほどの激しい時間でした。

ところが、その痛み(というか腹を圧迫された感触)が消えていくにつれて、気分が良くなり、体が爽快に軽くなっていきました。

少し柔らかめだった便も健康な状態に戻り、疲労感も楽に。

これがオプフリなんだ、と感心した次第です。

オプフリはポルトガルから伝来?

ロミロミの多くのクプナ(老師)が「オプフリ」をロミロミの基本として行っており、先のカイポ師もこのオプ・フリから施術を始めることが多いので、てっきり大昔からハワイの医療関係者(カフナとかえらい医者)が創り出して実践してきたロミロミの理論と技だと私も思っていたし、そう(「オプフリこそがロミロミの原点」ということを)信じて疑わない人も多い。

ところが、先のカイポ・カネアクア師がオプフリをやっている最中に

「オプフリはポルトガルから教わったものなんだよ」

と言い始めたので驚いて調べてみました。


(文献より)

オプフリ(オプ・フリ)。特に子供の場合、気持ちが悪くなるのは、転倒などが原因で胃がよじれたり捻られたりした結果であると信じられていた。症状は片足のどちらかが短いことに現れる。治療はマッサージをするか胃を縛ることである。この診察や治療はポルトガルから学んだと言われている。

(Pukui & Elbert Dictionary,1986)


Na Mo’olelo Lomilomi: The Traditions of Hawaiian Massage and Healing

ロミロミとハワイアン・ヒーリングの教科書 ヒーラーたちが受け継いできた祈りと教えを学ぶために


腸活ロミロミとしてのオプフリの実際

現在、「腸活」というキーワードが注目されています。

腸の働きが不安定になるとデトックスの機能が弱まるため、便秘や下痢など排便に関するトラブルリスクが増加し、肌がくすんだり荒れたりする肌トラブルにも影響、また体のあちらこちらがむくんで「ボテっ」とした体形になってしまったり、生理痛などの症状が強く出てしまったりという体にとっての多くのマイナス要因が増えてしまいます。

「腸活」とは、腸の働き(腸内環境)を正常に近づけて、健康で美しい身体を作っていくことです。

主に食事療法とマッサージ療法、運動療法などで改善することが基本となります。

オプフリは前述の通り、ロミロミをすることで胃や腸の位置やねじれを正常な状態に戻し、さらに胃や腸の働きを活発にすることを目的としています。

マッサージ療法としての腸活です。

ロミロミの老師は医者としての役割を担っていますから、私が経験したようなハードで少し痛みを伴う施術も行うことがありますが、現在のリラクゼーションサロンで行われるオプフリ…胃活・腸活ロミロミはもう少しソフトな施術になる場合が多いようです。

実際に当社のオプフリもオイルを使った「気持ちの良い」レベルを超えない圧をかけたオプフリにしていますが、それでも
「翌朝、驚くほどの便が出た」
「お腹が快調になった」
という方が大半です。

まとめ

オプフリってポルトガル伝来のものだったんだ…。

ハワイアンはもともと文字を持っていませんでしたから、明確なことはわかりません。

ただ、ハワイアンの楽器として有名なウクレレも1879年にポルトガルから持ち込まれたものだということなどからも、オプフリが、文明の進んでいたポルトガルから伝来したものだという話にも信ぴょう性があります。

おそらく、もともとお腹に対するロミロミというものは古代のハワイ(ポルトガルから移民がくる以前)から治療の方法として行われていたのだと思います。

実際に古代から、王族を担当する医療のカフナ(カフナ・ラアウラパアウ、カフナ・ハハなど)は王様の食欲を促進して正常な便通を促すためにお腹のロミロミを行っていたとされていますので、それは間違いのないことなのでしょう。

その古代ハワイから蓄積したお腹に対するロミロミの技術に、ポルトガルから持ち込まれた理論や診断法や技をミックスしてロミロミを進化させたのが現在の「オプフリ」、というのが真実のような気がします。

 

人間の機能を正常に保つためには、栄養素が正しく取り込まれなければなりません。

そのためにも、胃や腸を正常な状態に戻していくための胃活・腸活ロミロミはとても大切な人間が健康でいるためのノウハウなのです。

 


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