10人のうち7人以上が感じている「なんとなく不調」克服法

漢方薬で有名なツムラの調査(2022年1800名対象)では、日常生活で「なんとなく不調」を感じる人が72.1%、特に女性は76.8%が心身の調子がなんとなく悪いと感じる「なんとなく不調」を経験しているそうです。(ちなみに男性も67.4%の方が「なんとなく不調」)

「なんとなく不調」とは、自分自身でわかっていながら(感じていながら)も、ついつい我慢して過ごしてしまっている不快な症状(不調)や、調子が悪いのだけれども病院に行っても病名の診断がつかない症状のこと。

次のような症状をあなたが自覚していたら、それはあなたが「なんとなく不調」症候群の一人だということになります。

(参考)
https://www.tsumura.co.jp/newsroom/item/20230120.pdf

「なんとなく不調」症状TOP10

1位:目の疲れ(51.0%)
2位:疲れ・ダルさ(49.6%)
3位:肩こり(48.9%)
4位:頭痛(47.2%)
5位:寝つきにくさ(38.5%)
6位:イライラ感(33.5%)
7位:腰痛(33.0%)
8位:不安感(31.5%)
9位:憂鬱(24.8%)
10位:鼻水・鼻づまり(22.8%)

「なんとなく不調」に我慢は美徳ではなく危険!

我慢強い。昔から何事にも耐えて我慢して頑張る子供たちは親御さんや先生に無条件に褒めてもらいましたね。

「我慢強くていい子だ!」

しかしながら自分の身体の不調を我慢するということは、命さえも奪われかねない危険なことであることを自覚するようにしましょう。

階段を上るとき、「最近少し息が上がるのが早いな」と思っていたのに放っておいたら心臓の病気で入院した…。

寝つきが悪くて、軽い頭痛が続いるのに市販の頭痛薬でごまかしていたら脳梗塞で倒れてしまった…。

などなど、あなたの身の回りでもよく聞く話でしょう?

身の回りでよく聞く話、ということは、あなた自身に降りかからないとも限りません。

健康に気持ちよく生きていくためにも、あなた自身の不調サインを見逃さないようにしなければならないのです。

なんとなく不調は「身体」「心」の疲れの2通り

「なんとなく不調」の症状は大きく「身体の不調」と「心の不調」の2種類に分類され、各々が少しずつ絡み合っています。

症状の1位(目の疲れ)、2位(疲れ・ダルさ)、3位(肩こり)、4位(頭痛)、5位(寝つきにくさ)、7位(腰痛)、10位(鼻水・鼻づまり)は「体の疲れ」となり、6位(イライラ感)、8位(不安感)、9位(憂鬱)は「心の疲れ」となります。

しかしながら、肩こりと目の疲れ、頭痛、そしてイライラ感や憂鬱感などはお互いに「ストレス」や「パソコン・スマホ生活」という同じ原因から発症している場合が多くなります。

「なんとなく不調」を感じたら、その大元の原因を考えて明らかにすることが解決の糸口になります。

なんとなく不調は「ストレスがある人」「専門家への相談を躊躇する人」に多い

ストレスによる自律神経の失調

すべての症状でストレスを感じている人は、ストレスを感じない人にくらべて「なんとなく不調」を感じる傾向があるようです。

つまり、ストレスが「なんとなく不調」の大きな原因のひとつであることは間違いありません。

ストレスが自律神経のバランスを乱すことで多くの症状を生んでいる、ということなのです。

人間の体内には無数の神経があり、その中で、内臓の働きなど体の基本的な機能をコントロールしてくれるのが「自律神経」です。

自律神経には、昼間や活動しているときに活発になる「交感神経」と、夜間やリラックスしているときに活発になる「副交感神経」の2種類があります。

2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子は変わります。

「交感神経」が働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になり、「副交感神経」が働けば、血圧が下がり心拍数は減少、瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります。

心と体の状態を活発にする交感神経と、心と体を休ませる副交感神経がうまくバランスを取りながら働いているおかげで、私たちの健康は保たれていますが、このバランスが崩れると心身に不調が訪れてしまうのです。

ストレスの原因

ストレスは様々な原因で人にまとわりついてきます。

①環境の変化によるストレス

会社での部署異動、人間関係の変化、進学や就職、引っ越し、両親の介護など……環境が大きな変化にはストレスがついてくることが多いようです。

②気象の変化によるストレス

気象の変化も身体に大きなストレスを与えます。季節の変わり目は気圧が大きく変化し、また気温や湿度も大きく変動します。この変化に対応しきれない時には、身体が大きなストレスにさらされて自律神経が乱れて不調が起こりやすくなります。

③性ホルモンの変化によるストレス

とくに女性の場合、40〜50代の「更年期」には性ホルモンのバランスが大きく変化して自律神経も乱れやすくなり、さまざまな不調が起こりやすくなります。さらに女性は毎月の月経でも性ホルモンの大きな変動があり「PMS(月経前症候群)」という不調を引き起こします。

また男性もテストステロンとデヒドロエピアンドロステロンが減り、男性更年期の症状 (男性ホルモンの低下で起こる症状)が起こることがあります。

筋力の低下や筋肉痛、ほてり、発汗、頭痛、めまい、耳鳴り、疲労感、ED、朝立ちの消失、頻尿などといった体の症状、
そして、不安、イライラ、抑うつ、不眠、集中力や記憶力の低下、性欲の減退などの心の症状が現れます。

クウイポロミロミスクール

身体の専門家への相談を躊躇する人は「なんとなく不調」になりやすい

また、心身の不調で病院に行って医師の診察を受けたり、身体の専門家に言って相談したりケアしたりすることを躊躇する人のほうが「なんとなく不調」を感じる割合が高くなっているのも興味深いところです。

「こんなことで医者の診療を受けるほどではない」「医者やボディケアに行く時間がもったいない」と考えて、正常な状態から「なんとなく不調」そして「本格的な不調」にしてしまう方が多いのが現実のようです。

さらに「がんばりすぎ」のあなたは注意!

がんばること、それは人間にとって大切なことですし、とても素敵な姿だと思います。

しかしながら「がんばりすぎ」は自分自身を削ってしまうだけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまうことがしばしばあったりします。

長い時間寝る間も惜しんで働き続ける、気を遣う相手(たとえばお客様など)や気の合わない相手と長時間会話をする、子育てをしながら完璧に家事をこなそうとする…といった生活をしていると、どうしても自分自身の体調がおろそかになりがちです。

いつの間にか自分の心と身体を使い切ってしまうことになります。

また、遊びでも「がんばりすぎ」は禁物。

毎晩続けて飲み歩く、寝心地の悪いキャンプをして夜中に帰宅して翌朝早くから出勤…など休む間もなく行動することもストレスの原因となったりするので注意が必要です。

がんばりすぎ、も心と身体に大きな負担を与えて「なんとなく不調」の原因になることも覚えておきましょう。

普通に暮らしていても「なんとなく不調」はやってくる

何事もなく日常を過ごしているつもりなのに、なんとなく調子が悪い。そのような人も数多くいらっしゃいます。

クウイポのサロンにもそのような方が多くお越しになります。

しかしお話をしていると、不調の原因は必ずどこかにあったりします。

次の中に当てはまる原因があったら、ぜひ病院か我々のようなボディケアサロンにご相談になってください。

【実はこんな原因だった】

●病気・ケガの場合

実は風邪だった、ヘルニアだった…など病院に行かなければならない症状であるケース。

●栄養の偏り・欠乏

お惣菜やお弁当で夕飯を済ませてしまったり外食が多いために栄養が偏って(特に鉄分欠乏など)体のバランスを崩しているケース。

●気づかないストレス

自分では気づいていないだけで何らかの精神的なストレスや肉体的なストレスがあるケース。

●気づかないがんばり

自分の体力を過信して失敗するケースやいつの間にか頑張りすぎてしまっているケース。

●気象の変化

自分自身の生活は変わっていないが気圧や温度・湿度の変化に体がついていかないケース。

●環境の変化

自分でも気づかないうちに周囲の小さい変化に精神的についていけていないケース。

内科医、精神科医、漢方医、ボディケア専門家、メンタルヘルス専門家が推奨する「なんとなく不調」克服法をまとめてみました。

パソコンの前に座りっぱなしにならない

コンピュータは仕事の効率を上げてくれます。しかしコンピュータの普及によって仕事の量も圧倒的に増えてしまっていることも事実。事務職の方々だけではなく、営業職の方々も技術職の方々も多くの人々がパソコンの前に座っている時間が増えてしまっています。

パソコンを使った仕事は、目を疲れさせ、首や肩、そして腰に負担をかけ、時には精神的なストレスを作り出してしまっています。

かといって今の世の中、パソコンを使わないで仕事をしていくことは不可能。なんとかして不調になることを避けるように工夫するしかありません。

●PCレンズ眼鏡をかける

●15分に一度はパソコンから目を離して休める

●30分に一度は椅子から立ち上がってストレッチする

●できるだけ文字サイズを大きくする

ちょっとした工夫で目の疲れや肩首のコリ、腰痛が楽になりますよ。

時間を見つけて体を動かす

体の筋肉を少しでも動かすことが、筋肉を柔らかくするだけではなく、筋膜をリリースして血流を改善、リンパの働きを良くしますから、不調の解決につながります。

そう、ほんの少しだけ体を動かすだけでも、毎日の積み重ねで劇的に不調から解放される助けになるのです。

●朝30分だけ早く起きて近所を歩き回る
(30分で2~3キロは歩けます)

●ほんの少しだけ早く出勤して一駅だけ歩いてみる

●ショッピングセンターの駐車場で一番遠いところに車を止める

●エスカレーターを使わずに階段を使う

●空いた時間にストレッチをする(腰を伸ばして回転させるだけでもOK)

●幽霊会員になっているフィットネスジムに週1だけでも行ってみる

●テレビを見ながらバランスボールに座ってみる

●YouTubeを見ながら5分だけストレッチをしてみる
(たとえば)

少しだけ動かすことはけっこう簡単なことですが、なかなか毎日続けられないというのが多くの方々の悩みどころです。

そのためにも「10日続けられたらご褒美においしいものを食べる」「1ヶ月続けられたら欲しかったバッグを買う」といった自分へのご褒美を設定して頑張ってみてはいかがでしょう。

2週間程度で体の調子が変わったことを実感できるはずです。

友人との会話を増やす

株式会社ツムラの調査では、コミュニケーション頻度が増えた人は心身の「調子が上がり」、減った人は「調子が下がった」という結果がでています。

コロナ禍によってSNSやインターネットの情報が多くなり、友人や知人との「軽い会話」が少なくなったことで、「コロナ鬱(うつ)」が増えたといわれています。

ちょっとした悩みを友人に打ち明けて相談したり、ちょっとした体の不調を知人に話して情報を集めたりすることで、解決へのヒントを得たりすることはとても重要です。

(ただしその情報の正確性をネットや専門家への相談で確かめるようにしましょうね)

また友人との「たわいのない会話」がストレスを発散させることもわかっています。

積極的に人と話すことも「なんとなく不調」の解決への一つの方法です。

(ただし会話することがストレスの原因になることもあるので注意。ストレスにならない会話の相手を見つけることが大切なのかもしれません)

バスタイムを作る

バスタブにお湯をためて浸かる、これは太古から伝わってきた素晴らしい健康法です。

毎日、少しの時間を作ってこの最高の健康法を実践していきましょう。

その効果をお風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案した「最高の入浴法」(著:早坂信哉教授)から抜粋してみました。

①温熱作用

新陳代謝が活性化して、疲れがとれます。

②静水圧作用

お湯の水圧による全身マッサージで「むくみ」を解消、血流改善効果も。

③浮力作用

水中では体重が「10分の1」…重力から解放され関節や筋肉の緊張がゆるんでリラックス。

④清浄作用

お湯に浸かると汚れや皮脂が取れやすくなる。

⑤蒸気・香り作用

蒸気で鼻やのどに湿り気を与えればて免疫力アップ。さらにアロマ効果も。

⑥粘性・抵抗性作用

水中でゆっくりした運動やストレッチでカラダが緩みます。

⑦開放・密室作用

心と体が解放される贅沢な時間です。

詳しい入浴法は下記の本やインターネットから勉強してみてください。
最高の入浴法(著:早坂信哉教授)
https://amzn.to/45Udlj0

ストレスから逃げる

自分自身を振り返って考えてみて、ストレスの原因がわかってきたら「ストレスから逃げる」ことをお勧めします。

たとえば、何も考えずにボォーっとする時間を作るのもストレスから逃げる方法の一つ。

ヨガや瞑想、座禅を組むなどをして頭を一度空っぽにすることで、ネガティブだった心がポジティブに切り替わることがあります。

精神的なストレスは「逃げる」という一見ネガティブな行動が、最終的にはポジティブに作用することはよくあることです。

実は、同じ原因に対してストレスを強く感じやすい人とそうでない人がいるそうです。その違いを知ることでストレスから逃げる方法が見えてくるかもしれません。

下記の「ダイヤモンドオンライン」サイトにその上手な方法が出ていましたのでご紹介します。
https://diamond.jp/articles/-/272849

「なんとなく不調」に最高の対処法(といわれる)ロミロミマッサージ

ハワイアンロミロミマッサージ

ハワイの伝統医療であり、現代のハワイアンマッサージとしてのロミロミには大学研究機関(ハワイ大学)などから下記のような実験的、科学的な効果に関するリポートが発表されています。

これらの効果は「なんとなく不調」のほぼすべての症状を解決する助けになると考えられています。

【ロミロミの効果】

●リンパを刺激し体のデトックス(毒素排出)を促進するので、疲れやダルさが軽減する

●筋肉を揉みほぐすことでコリや筋肉の痛みが解消する

●身体全体が緩むことで頭痛や眼精疲労などの症状が楽になる

体と心が緩んでリラックスする
➡寝つきが良くなる
➡イライラ、不安感、憂鬱などが軽減

血液やリンパの流れが良くなるため、元気に、そしてムクミが取れたすっきりボディになる

●免疫力が高まり病気になりにくくなる

●便通が良くなりデトックス促進の胃活・腸活効果

●なにより気持が良い

いずれにしてもずっと「なんとなく不調」のまま過ごすことは不愉快なことでもありますし、また、最悪の体調にまで至ってしまう危険性があります。

なんとなく、ではあっても体や心があなたに不調であることをアピールしていることには変わりありません。

一刻も早く自分自身に、何が原因なのかを問いかけることをしてみてください。

そして自分なりの解決法を見つけて実行してください。

健康こそが、楽しい生活と美しさの秘訣なのです。

Me ‘oukou ka welina o ke aloha!!
みなさまに愛をこめて…