アロマセラピーとハワイアンマッサージ・ロミロミを組み合わせてトリートメントセッションするセラピストが、ロミロミのルーツであるハワイで増えてきており、その流れはアメリカ本土やヨーロッパへと拡がりつつあります。

たしかに(なんとなくですが)、ハワイアンマッサージとアロマセラピー・精油療法というのは、相性がいいような気がします。なんだかリフレッシュできそうな、疲れが吹っ飛んでいきそうなイメージ。あくまでもイメージですけど。

ただイメージだけでは研究者として失格なので、その利用を考えてみました。

まず、アロマテラピー・精油療法の基本を知る

まずはアロマセラピーと精油についておさらいしました。

アロマテラピー(仏: aromathérapie)またはアロマセラピー(英: aromatherapy)は、一般的には、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などを目的とする療法である。芳香療法、香料治療とも。実際様々な方法で用いられている。ムード作りのインテリアの一種としても使われている。使用される精油は植物に由来する揮発性の油で、それぞれ特有の芳香を持ち、生物活性が科学的に認められるものもある。

精油を使った医療は、アラビアやヨーロッパで昔から行われている伝統医学・民間療法のひとつである[5]。1990年代以降世界的に普及した。ストレス、うつ病、不安、睡眠の質、月経困難症、女性の性欲の刺激、疼痛にに有効であるとシステマティック・レビューにより示され(がんの疼痛は緩和しないようである)、殺菌作用を持つ精油は、石鹸などに配合されたり、歯科などでも模索されている。現代では、自己管理の健康法としても用いられている。先進国の産業社会に反対する対抗文化(カウンターカルチャー)であり、ニューエイジの一つのライフスタイルである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

アロマセラピーについての考え方や方法論はたくさんあるようですが、
「精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などを目的とする療法」
というところが基本なわけです。

アロマトリートメント・マッサージ(エッセンシャルオイル・マッサージ)とは

アロマトリートメント・マッサージとは、強く心地よいアロマ(芳香)を放つ植物油で皮膚をこすったり揉んだりして、リラックスや、幸福感や、治癒を促進するための補完代替医療の1つ。

出典:PDQ®米国国立がん研究所用語辞典

エッセンシャルオイル・マッサージの場合は、アロマの強弱に関わらず「植物の持つ治癒力」を期待する場合が多いようですね。

アロマトリートメントでは、エッセンシャルオイル(精油)をキャリアオイルに入れて薄めて(希釈して)使うことで様々な効用を期待します。

原則としてキャリアオイルに対してエッセンシャルオイルを1%以下に希釈することが推奨されています。

AEAJでは、ボディ(顔は除く)に使用する精油の希釈濃度は、キャリアオイルに対して1%以下を推奨しています。1%以下という希釈濃度で、実際に皮膚刺激が起きないかどうかを確認した研究データをご紹介します。

実験では、アロマテラピートリートメントでよく使用される精油から10種類を選択し、グレープシードオイルをキャリアオイルとして、1%・3%・5%に希釈。河合法で、皮膚刺激性を評価しました。その結果すべての精油において、1%の希釈濃度では準陰性となり、1%の希釈濃度は、安全性の観点から妥当であることが示唆されました。ただしAEAJでは、体調や皮膚の状態に応じて、さらに低濃度にするなど、希釈濃度を調整することを推奨しています。

出典:AEAJ https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol15.php

いずれにしても、最近のハワイや欧米では、上記の「植物油で皮膚をこすったり揉んだり」というトリートメント(マッサージ)の方法として「ロミロミ」が人気になっている、ということになります。

ロミロミ

ロミロミとは、古代から現代までハワイアンの心と体の健康を守ってきた「癒しの方法」です。ハワイアンは「カラダを揉むこと(ロミロミ)」と「薬草(ハーブ・ラアウラパアウ)」で人の機能を正しい状態に保ってきました。これは南太平洋の島々すべてで最近まで…そして現在でも大切に行われ続けています。

「Lomi・ロミ」は「揉む」という動きのすべてをさします。指で揉む、腕で押す、手のひらでさする…といった揉む動作はすべて「ロミ」となります。「Lomilomi・ロミロミ」は「ロミ」が重なった言葉ですから「揉み揉み」。ハワイでは「マッサージ」「マッサージをする人」という意味となり、最近では「ハワイアンが行っていた健康を保つための伝統医療すべて」という大きな意味でも理解されています。

ハワイの死生観とロミロミ

ロミロミは、人が、宇宙や地球にある「生きる力」を調和して取り入れることで体を正常な状態に戻したり維持したりしようとするウェルネスのメソッドです。この「生きる力」のことをハワイでは「マナ」と呼びます。ロミロミとは「マナを人の体に取り込むための方法である」とロミロミ達人たちは言います。

「マナ」とは、スピリチュアルな力までを含んだ自然のエネルギーのこと。宇宙のすべてはこの「マナ」で生かされている、というのが古代から伝わるハワイの考え方でした。マナが減ると病気になり、怪我をしたところからはマナが抜けていき、マナが無くなると死んでしまう…。これがハワイアンの健康観、死生観でした。ロミロミはこの考え方に基づいて生まれた古代ハワイアンの医療だったのです。

ロミロミとは自然信仰から生まれた

ハワイのロミロミは、たとえば、雨が来ることを風の匂いで感じ、雨を暖かくやさしいものに感じ、雨をくれた宇宙と大地に感謝する…という「アロハスピリット」から生まれました。自然を神として崇拝する自然信仰です。

自然信仰は医療とも関係してきます。病気になった時、具合の悪くなった時、ハワイアンは「神様が怒ったから罰として生きる力(マナ)を抜かれて病気にされた」と考え、「マナ」を取り戻すために神に祈りました。

そして祈るだけではなく、ハーブ(薬草)を利用して病気を治したり健康維持をしようと考えもしました。ハワイの薬草学は「ラアウラパアウ」と言われ、いまでもハワイアンの文化に深く根付いています。

飲ませる、食べさせる、体に塗ることでハーブの力(成分や香り)を「マナ」として体内に取り入れようとしたのでした。

ハーブを効かせるために使ったロミロミ

ロミロミにはいくつかの起源があります。祈り自体を目的にしたロミロミ、骨接ぎや整体のためのロミロミ、揉むこと自体を目的としたロミロミ、そしてハーブの効き目を最大限に引き出すためのロミロミ、です。

特にロミロミの主流だったのが、ハーブの効き目を最大限に引き出すためのロミロミでした。薬草師(ラアウラパアウ)は、必ずロミロミの技術を身につけていました。

ハーブを飲ませたり食べさせたりする前や後にロミロミをすることで、ハーブの効果が早く、最大限に引き出せると考えたからです。(実際に効果がハワイ大学で発表されています)

伝統的なロミロミヒーリングセッション(施術)はしっかりとした診断からはじまった。そして祈り、絶食、などいくつかのセッションをスチームハット(蒸気の出る小屋)の中で行った。病気が見つかると、熱した石を使って施術したり、ハーブ(薬草)を飲ませたりシップのように貼り付けたり塗り付けるロミロミをすることから治療をはじめた。それからカフナはマッサージをしたり、個人個人の症状に合わせたロミロミの手技を使ったりしていった』

出典:ロミロミとハワイアンヒーリングの教科書(著)Noa Yoshi(Tamara Mondragon, 2000)

アロママッサージにロミロミが人気の理由

ここまで勉強したことで、アロマトリートメントのマッサージテクニックとしてロミロミが相性が良く、人気がある理由がなんとなく見えてきました。

  • アロマ(精油)セラピー、ロミロミセラピーともに「自然の力」を使ったセラピーであるという根本的な考え方
  • ロミロミがもともと、ハーブの力(効力)を最大限に引き出すために作られた療法であること
  • ゆっくりとしたロミロミの波のようなリズムがリラックス効果として心を癒すこと
  • とくにリラクゼーション系のロミロミはグイグイと押し込む手技ではなく、優しく包み込むことで筋肉をゆっくりと奥深くからほぐしていく手技であること
  • ハワイ」というイメージが非日常感を演出するため、リラックス、リフレッシュ、エナジーパワー効果を呼び起こしやすい
  • ロミロミの「カラダとココロを緩(ゆる)める」というコンセプトがアロマセラピーや精油セラピーの目的と相性が良い

アロマロミロミマッサージ(トリートメント)の現場

アロマとロミロミの組み合わせには大きく2通りあります。
①空間でアロマを演出する
②マッサージオイルにエッセンシャルオイルを付加する

アロマ(精油)セラピーにも、香りを利用して心理的な作用を期待する、精油由来の成分の作用を期待するなど様々な効用期待があるわけですが、今まで見てきたロミロミが培ってきた伝統的な本来の役割を考えた場合、②のマッサージオイルとしての効用を目的とした使い方をする方が効果的だと思われます。

実際にハワイのホテルやアメリカ本土のスパなどではエッセンシャルオイルをマッサージオイルに混ぜて利用することが多いようです。

伝統的にはククイオイル、ココナッツオイル、アーモンドオイルなどのナッツ系のオーガニックキャリアオイルを使うのがロミロミ流。これらのキャリアオイル自体も植物系ですからエッセンシャルオイル(精油)との相性も抜群に良い。(ただしナッツ系のオイルは香りのきついものもあるので精油との相性も研究しなければいけません)

また、ハワイというキーワードがありますから、香りもトロピカル系やオーシャン系、フルーツ系の香りが好まれるといういうのがハワイのホテルマネージャーからの情報。

リゾート気分を満喫いただける、そして伝統的なハワイアンハーブの優れた力を引き出すアロマで、ロミロミを楽しんでいただけたらと思います。

クウイポロミロミサロン(三重・広島)では、アロママッサージオイルを選んでいただくことができます。
ぜひ一度お試しください。

クウイポロミロミサロン
http://kuuipolomi.net/salon/

クウイポロミロミスクール
http://kuuipolomi.net/school/


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